伝える力、コミュニケーション力としてのストーリーテリングとストーリーに仕立てるコツ

マーケティング

新しいアイデアを伝えたいとき、興奮して話すだけではなかなかうまくいきません。話す内容や順番を考えて、企画書をつくったり、プレゼンテーションをやったりします。
あえて話すということは、専門性や新規性があることで、つまりそれは誰もがカンタンに思いつくわけではないことから、基本的に伝わりにくいものです。

そのそもそも伝わりにくいものをどうすれば伝わるか、という技術のひとつが「ストーリーテリング」です。単に「ストーリー」と呼ばれて同じ意味で使われることもあります。

企画書やプレゼンを「ストーリ仕立て」にする一番カンタンな方法は、体験談やエピソード、統計数字などの事実を最初に入れることです。

言いたいことは専門的でとっつきにくくても、それを象徴するようなストーリーを最初に言うことで、わかった気分にする効果が出ます。わかった気分が続くかぎり、ヒトは最後まで話しを聞いてくれます。

また、プレゼンの内容を真実だと思ってほしいなら、冒頭に持ってくるエピソードや数字は真実、事実にしておくべきです。むしろ、ウソは絶対に入れてはいけません。ウソだとわかるとプレゼン全体にとどまらず、そのヒトの言っていることすべてがウソと思われ、そのヒトの人格や存在自体も怪しまれます。

ただし、エピソードや数字は加工できます。

ウソをついてはいけませんが、都合のいいように加工できるものです。これは、だれかの話しを聞くときにも役に立ちますが、プレゼンテーションの内容を感動的なものにするために、演出する必要があることも意味します。

「ええっ!マジか・・・」
と思うような最悪の気分になる数字を出して、
「我々のサービスが、それを解決します!」
と宣言するのは、もはや常套手段というぐらいよく使われています。身近なヒトに話すときにも、この程度の前振りを考えることで、話しがグッとおもしろくなるはずです。

アメリカ発のビジネス書を読んでいると、章の冒頭から「ダンは私にこう言った。」などという会話から始まることがよくあります。私などは、いいから早く結論言ってくれ、と思ったりするぐらい、よく使われています。

これは、エピソードを入れて「ストーリー」を前面に押し出すことで、読みやすくなったりわかりやすくなったりする、ということが広く知られていることを意味します。

ハリウッド映画を見ていると、映画の始まりに「昔々のできごと・・・」「近未来の・・・」などのテロップが出ることがよくあります。

いちばん有名なのは「スター・ウォーズ」でしょう。あの有名な音楽とともにテロップが流れます。また、おじいさんやおばあさんの思い出話しから始まるパターンも、ものすごくたくさんあります。代表的な作品は「タイタニック」でしょうか。

また、私の世代は子どもの頃テレビで「まんが日本昔ばなし」を毎週みていました。「昔々あるところに・・・」もっとさかのぼると、子どもの頃に読み聞かされたり自分で読んだりした絵本にルーツがあります。

つまり、よくよく思い返すとほとんどのヒトが、子どもの頃から「ストーリー」を楽しにみにして、喜んで聞いたり読んだりしていたのです。これは世代を超えていると言えるでしょう。現代のようにメディアが発達する前から、神話や伝説はこの形式でした。

「昔々あるところに・・・」
「おじいさんが若い頃はね・・・」
人生の原点に、実は「ストーリー」があったのです。その郷愁をくすぐられるから、ヒトは「ストーリー」を聞いてしまうのかもしれません。

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