「D2C」は物販に必須の教養、深掘りする理由まとめ

特集・まとめ

数回にわたって「D2C」を取り上げてきました。今回はあらためて、「D2C」を深掘りすべき理由をまとめます。

「D2C」を理解すべきなのはどういう人か、「D2C」を身につけて使うと得するのはどんなビジネスかを浮かび上がらせます。

超洗練された弱者の兵法

「D2C」が持っているコンセプト・考え方をヒトコトで表現するなら「超洗練された弱者の兵法」であると言えます。

えいちゃんのヒトコト
えいちゃんのヒトコト

「D2C」とは、超洗練された「弱者の兵法」

弱者、つまり、ゼロから始める人にピッタリの戦略です。

シリコンバレー風のスタートアップ企業、あるいは、「アメリカン・ドリーム」でイメージされるような、ほんの2人か3人の仲間でゼロから始めたビジネスが、急激に伸びていく感じです。

ものすごくニッチな、ターゲット・ユーザーが絞りに絞り込まれた、しかもたった一品で、大人気になり急成長する作戦は、この記事で解説しました。

先にあげた事例は、スニーカー、メガネ、トイレットペーパー、ピクルスなど、日常にありふれた製品ばかりです。新しい製品なんて出てきようがないと思われるような、カテゴリーとしては革新的でもなんでもない、日用品といえるでしょう。

しかし、限定されたお客様のニーズを満たし、超ピンポイントで不満を解消することが受け入れられた途端、そこに新しいビジネスが生まれます。

思想、哲学、ストーリー、ライフスタイルを、テクノロジーで表現

「D2C」企業に共通しているもう一つの重要戦略は、思想や哲学、ストーリー、ライフスタイルをテクノロジーで表現していることです。

スマホが普及した現時点では事実上、「テクノロジーで表現=スマホで見られる」となっています。他のテクノロジーやネットではないモノ(リアル店舗など)を組み合わせていたとしても、スマホがその中心軸になることに変わりはありません。

また、ターゲット・ユーザーに合わせて、SNSを多用することも特徴です。たとえば、若い世代にライフスタイルを提案するために「Instagram」を活用したりします。

SNSは、フォロー・フォロワーというゆるいつながり、コミュニケーションを実現するので、SNSの運用はある意味で「コミュニティの運営」をやっていると言えます。

製品の特徴に合わせて、SNSより濃いつながりのクローズドなグループをつくり、つまり、現在で言えばオンラインサロンのような仕組みを利用し、「ロイヤル・カスタマー戦略」風の熱烈ファンを育成するケースもあります。

大手も「D2C」を軸に、あらゆるテクノロジーを採用

予算が豊富な大企業が「D2C」戦略を採用して、昨今盛り上がっている「メタバース」系、つまり、VR・ARのテクノロジーを持ち込んでいるケースも出ています。

たとえば、大手企業にもかかわらずいち早く「D2C 」を取り入れたことで有名な「NIKE(ナイキ)」は、あらゆるテクノロジーを組み合わせて活用する戦略を発表しています。

米ナイキがD2Cシフト メタバースから需要予測まで
米スポーツ用品大手のナイキがネットなどで消費者に直接販売する「D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)」への取り組みを強化している。この販売手法は中間流通を省くことで収益力を強化できるほか、直接集めた顧客データを商品開発などに効果的に生かせる。ナイキのD2Cシフトを分野別に分析するとともに、ナイキと直接関係のない企業...

もともと持っていた物流網・店舗に加えて、スマホアプリやSNS、3Dモデルデータを拡充してVRに取り入れ、メタバースに店舗を組み込むなど、テクノロジーの百貨店状態です。

ここでしか得られない体験、課題解決

ストーリーやライフスタイルを表現するための手段として、一品を買っていただくことで、ここでしか得られない体験、あるいは、ここでしかできない課題解決を、作り上げることができます。

小売りや仲介を通さず、ユーザー・消費者と製造メーカーが直接つながることで、コンビニや百貨店には並んでいないことによる、プレミアム感、希少な感じをつくりあげることもできます。

ゼロから何百億まででも・・・D2Cをサポートしてくれるサービス

弱者は当初おカネを持っていません。月額数千円で、かっこいい多機能な「D2C」、販売サイト作りを実現するサービスがあります。

前回記事では、「Shopify」と「AWS (Amazon Web Services)」を紹介しました。

日本国内では、「BASE」や「STORES」が「Shopify」のライバル、ということになりそうです。最小限の手間で、物販ECサイトをつくることができます。

【参考文献】「D2C」を美しくまとめる良書

一連の記事を組み立てるきっかけとなった良書を紹介します。

読みやすくまとめられていて、早ければ15分ぐらいでさらっと読めてしまいます。

ブックデザインが非常に美しく、表紙・中面ともにきれいです。

私は横書きの本がものすごく嫌いなのですが、この本は横書きなのにものすごく読みやすく、みていて楽しくなります。きちんとデザインされれば、日本語の横書きでも読みやすいはずなのだと、強く感じました

ということで、リアルな紙版を買うのがオススメですが、内容は全文無料公開されていますので、お急ぎの方やおカネを節約したい方はこちらをどうぞ:

佐々木康裕『D2C 世界観とテクノロジーで勝つブランド戦略』|NewsPicksパブリッシング|note
『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』を、一部特別公開いたします。

(注:私が書籍を購入した時点では全文公開されていましたが、現在は一部公開になったようです。)

まとめ

あらためて「D2C」戦略を要約すると:

  • ユーザー・消費者とメーカーが直接つながる。
    • ユーザーをものすごく絞り込む
  • 思想、哲学、ストーリーを売る。
    • スマホを使って、共感を得る。
  • 一品勝負
    • プレミアムな感じ、希少な感じ
    • ここでしか得られない体験・課題解決

これから何かを作りたい、ネットで売りたい、と考えている起業家には必須の教養でしょう。つまみ食いできるアイデアもたくさん含まれています。

お役に立てば幸いです。

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