何のキーワードで検索されるべきか:検索キーワードを決めるテクニック~キーワードからのライティング(2)

マーケティング

SEO対策、あるいは、コンテンツ・マーケティングとしてのライティング、テキスト・原稿の書き方について、今回はその最初のステップである、キーワードの決め方を紹介します。

【全体】検索上位化のための原稿作成手順をまとめ~キーワードからのライティング(1)
SEOを意識した、つまり、検索結果で上位になるためのテキスト、ブログ、原稿を書く方法、手順を紹介します。 最初に結論:「検索キーワードを先に決める」 検索結果で上位になるためには、検索キーワードを先に決めます。 これから書く文章がどういうキーワードで検索されてほしいか、キーワードを決めて、その検索ユーザーが求めていること、検索している意図...

検索キーワードを決めるための基本方針

「キーワードからのライティング」として、その名のとおり、原稿を書く前に、どういうキーワードで検索されたいかを決める、検索キーワードを決めてから原稿を書く、という考え方を紹介しました。

その最初のステップとして、検索キーワードを決めます。これには少しコツがありますのでそれをまず紹介します。

1ページに1キーワード

まず、基本方針として、1ページ、つまり、1つの原稿に対してキーワードを1つ決めます。

1ページでいくつものキーワードを狙うことはやめましょう。
これにはいくつかの理由がありますが、一番大きい理由は、成功しているのか失敗しているのかがわからなくなるからです。測定の手間がキーワードの数だけ増えていきますし、測定すべき数字が多いほど評価が難しくなります。

結果的に別のキーワードでの流入が増えるかもしれませんが、その場合は測定基準を切り替えて、意外な成功として扱い、失敗したときと同じぐらいの気合いをいれて分析し、なぜそうなったのか理由を追求しましょう。

1語ではなく、2単語及び3単語

スペース区切りで、2語、あるいは、3語のキーワードを設定します。

これにもいくつか理由がありますが、一番大きな理由は、1語は検索ボリュームが大きく、強力なライバルが多い、ということでしょう。つまり、上位化がより難しいからです。

また、1語よりも、2単語、3単語あったほうが、検索意図がより絞り込まれるために、流入したあとの成果に結びつけやすくなります。つまり、記事を読んでもらったあと、クリック課金型の広告や成果報酬型のアフィリエイトに誘導する確率を高めることができます。

検索ボリューム(検索される回数)が大きいキーワードを、俗に「ビッグワード」と呼びます。

キーワードの決め方の手順とヒント

では、具体的にどういう手順でキーワードを行けばよいのか、いくつかのツールを紹介しながらその手順についてコメントします。

検索ボリュームと上位化、流入数の関係

検索される回数が多ければ多いほど、つまり、検索ボリュームが大きければ大きいほど、クリックするヒトが増えて、流入数が大きくなります。

検索ボリュームが大きいほど、競合・ライバルが多く、上位化が難しくなります。(例外も当然あります。この例外を見つけること自体がマーケティング、検索エンジンマーケティングだともいえます。)

よって、検索ボリュームは、原稿を書く前よりは、書いたあとに成功/失敗の結果を分析するための測定数値としてとても大事です。

検索ボリュームを測定するツールはいくつかあります。

などです。それぞれ数字が異なり、対象も精度もバラバラなので、まずは大まかな傾向をつかみます。成果測定に使う場合はどれが一つに決めて指標にしましょう。

お手本サイトを研究

これから書くページ、あるいは、Webサイト全体のテーマがあります。これに似ているテーマを扱っているサイト、あるいは、似たテーマでたくさんのヒトを集めているWebサイトがたいていあります。

逆に、まったくのオリジナルテーマでお手本になるWebサイトがない場合、検索からの流入を狙うのは不向きかもしれません。他のマーケティング手法を考えたほうがよいでしょう。

お手本サイトを調べるツールの例: 「SimilarWeb」

お手本になりそうなサイトを見つけたら、そこに流入しているキーワードを調べます。具体的には、「SimilarWeb」というツールを使います。

Access Denied

規模が小さいサイトでは数字が出ていないかもしれませんが、一定以上の規模であればいろいろな数字を見ることができます。ここで検索から流入するときの検索キーワードもみることができますので、上位にはいっている流入キーワードで検索して、検索結果ページを眺めながら当たりをつけていきます。

また、「SimilarWeb」の仕組み上、すべてのユーザーの行動を測定しているわけではないため、100%信じてはいけません。

ネットのマーケティング全体に言えることですが、いろいろな種類の数字が本当にたくさんとれてくるものの、どれも100%信じるというわけにはいきません。程度の差はあれどどれもあいまいな数字を並べて分析していくのが、ネットのマーケティングの特徴とも言えます。

自社、自分たちのWebサイトも確認

自分のブログや、自社Webサイトのマーケティングのために記事を書く場合、その流入キーワードは当然測定できます。

具体的には、「Google Search Console(サーチコンソール)」という無料ツールを使います。

Google Search Console

最初にある程度の設定が必要ですが、カンタンなのでヒトを集めたいなら必ず設定しましょう。流入キーワードだけでなく、検索結果ページで何回表示されたか、クリックされる確率はどれぐらいかなども分析できます。

また、日本国内の検索サービスのシェアは、Googleとヤフーが同じぐらいで2社の寡占状態です。つまり、半分ぐらいはヤフーから流入して来ているかもしれないので、このサーチコンソールの数字も100%だと思ってはいけません。

「Googleアナリティクス」と連携させると流入したあとまで含めた分析画面を見ることができますので、オススメです。

Redirecting...

サジェストキーワード、関連キーワード、虫めがねキーワード

キーワードにある程度あたりがついてきたら、サジェストキーワードや関連キーワードもチェックします。

検索ボックスにキーワードを入力すると下にずらずらっと候補が出ることがよくありますが、あれを一般に「サジェストキーワード」と呼びます。(Googleもヤフーもおそらくこの機能に正式名称をつけていません。)

また、最近のGoogleでは、検索結果ページの一番下に「〇〇〇〇に関連する検索キーワード」として10個ぐらいキーワードが表示されます。これを俗に「関連キーワード」とよびます。ヤフーでは虫めがねのアイコンがついて、似たような機能・リンクが表示されています。

サジェスト・関連キーワードを調べることで、検索サービスが測定・判断している類似のキーワード、それにともなう類似のニーズ、関連の強いコンテンツなどを洗い出すことができます。

サジェスト・関連キーワードは、直接に自分で目視してもよいですが、取得ツールがたくさん作られています。

無料のツールはたくさんありますが、不安定なことも多いので、作者に手を合わせて感謝をしつつ、そのときどきで使いやすいものを探して乗り換えていくのがコツです。

Twitterなどでそのスジ(?)の情報発信をしているユーザーを見つけてフォローしておくと、いいツールが出てきたら教えてもらえます。アンテナをはって常に情報収集をしておきましょう。

サジェスト・関連キーワードは、Googleとヤフーで異なる結果が出ていることが多いので、たとえばGoogleはツールで取得しているがヤフーがとれていないなら、ヤフーの検索結果ページも参考に眺めてみましょう。

キーワードからのライティング:リンク集

「キーワードからのライティング」と題して、SEO対策、コンテンツSEOそのものとなる、検索上位化を目指すライティング、原稿の書き方について、手順を紹介しています。リンクをまとめておきます。

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