ハイテンションでロックな「正食」理論~一倉定先生の「正食と人体」を読んで買う

正食と人体―一倉定の体験的健康学話しのネタ・Tips

「一倉定の正食」を学んで少しだけ実践してみました。
一般的に広がっている栄養学や西洋医学の知識とは、まったく正反対・真反対の逆張り理論です。

この種の話題はSEO的にいわゆるYMYLに引っ掛かりそうで、このブログがGoogleからBANされないかどうか心配になりますが、勇気をもって(?)個人的感想と体験談を発信します。

「正食と人体―一倉定の体験的健康学」を買う・読む

「正食と人体―一倉定の体験的健康学」を入手したのはAmazonからでした。

購入した書籍には「定価2,500円」と記載されていますが、私が買った時のAmazonでの価格は3,500円ぐらいでした。数年前に見たときは万円単位の価格がついていたので、そこから考えると入手しやすくなっています。私が入手したものは「平成30年 第三版」となっていますので、時々増刷されては売り切れて、あるいは、転売屋さんの糧になっていると思われます。

また、取り上げられて書評が書かれていることもあまりないようです。Google検索では目次紹介や抜き書き以外の記事がほとんど見つかりません。現代の情報の海の中に忘れられた存在になっているように感じます。

ハイテンションでロックな「正食」の理論

「正食と人体」の内容は、一般的に広がっている栄養学や西洋医学の知識とは、まったく正反対・真反対の逆張り理論です。

たとえば、塩分控えめが当然の常識となっている現代に、「塩をめちゃめちゃ摂取せよ」「塩分を取りすぎることはありえない」と打ち込んできます。

経営コンサルタントとしてそのスジでは有名な一倉定先生が、このような非常にハイテンションでロックな食の理論を展開しているのはとても意外でした。

実践する内容はシンプルで、かつ、高価なものがまったく出てこないのですが、そのあまりにもロックな内容は、家族を説得するだけでも非常に苦労しそうです。

しかし、紹介されている事例がスゴイのです。改善した事例として出てくる病気・症状は、冒頭からこんな感じです:

  • 花粉症
  • 中耳炎
  • 高血圧
  • 痛風
  • 糖尿病
  • 慢性頭痛
  • 腰痛、ぎっくり腰
  • 急性アルコール中毒、下戸
  • こむら返り
  • (運動で)あごが上がる
  • 冷え性
  • 五十肩
  • 夜間頻繁にトイレ
  • 風邪
  • 腱鞘炎
  • 足のむくみ
  • 寝たきり
  • 痴呆症、ボケ
  • 白内障
  • 視力薄弱
  • 膠原病
  • アトピー性皮膚炎
  • 水虫
  • ドライ・アイ
  • シミ、そばかす、小じわ
  • 虫刺され
  • 鼻水、鼻づまり
  • 登校拒否
  • 児童の問題行動
  • いじめ
  • 出社拒否症

・・・延々と続きます。

花粉症やギックリ腰のあたりですでに、大量の人がガタンと立ち上がる音が聞こえそうです。

ここでは、私がほんの1週間ほど、「正食と人体」を読みながら実践したことと、体験した効果を紹介します。

買うもの・作るもの

「正食と人体」で紹介されている食品や調味料、それらを使って作るものの情報を紹介します。適当に安くすませたり、手を抜いたりしているので、必ずしも「正食と人体」の理論通りになっていないです。

つらぬかれている考え方・キーワードは、「粗食」「反美食」です。
ですので、そうはいっても安いです。

即効スタミナ飲料?:「卵醤」

症状が悪化しているときの緊急対応用として出てくるのが「卵醤」です。その名の通り、卵と醤油を混ぜたものです。

卵醤の材料:

  1. 生卵(有精卵を推奨)、黄身も白身もそのつなぎも、カラ以外全部。
  2. 醤油(濃口辛口限定)、卵の殻半分を目安になみなみと。

この2つを混ぜて飲みます。見ただけでも「おえっ」ときそうなレシピです。

私は「卵醤」はとっていませんが、「卵醤」にごはんを投入してTKG、つまり、卵かけごはんを何回か食べました。醤油をちょっと少なめにすると食べやすくなります。

有精卵は、いわゆる「高級スーパー」に行けば手に入ります。意外と高くなく、高級スーパーで売っているものすごく高い卵に比べると半分以下の価格で買えました。

実際に売ってたお店として、交通の便の比較的良い品川駅のスーパーを紹介しておきます。

醤油はこれを使いました。

「Amazonで「醤油」と検索すると上のほうに出てきた」という理由だけで買っていた醤油ですが、濃い口でおいしかったです。

自然塩マスト:「海の精」

おそらくこの書籍の半分以上が「自然塩をたくさんとれ」という内容になっているぐらい重要な「塩」ですが、書籍の中で紹介されているのが「海の精」という塩です

これは現在ではかなりポピュラーらしくて、私が普段立ち寄るスーパーはどこにでも置いてありました。「あらしお」「やきしお」「ほししお」など種類がいくつかあってとまどいましたが、いまのところ「海の精 あらしお」を買って、どの料理にもどぼどぼ入れています。

醤油を入れすぎるとかなりキツイのですが、塩を多量に入れる分には意外とおいしくいただけるので、煮物だろうがシチューだろうが、塩辛すぎてむしろ甘みを感じてしまうぐらい「海の精」をたくさん入れます。これだけでも体調の変化が感じられました。

ネットだと価格が高い印象で、店頭で買うと高級スーパーでも500gで600円ぐらいでした。普通の塩に比べるとこれでも割高に感じますが、500gもあると毎日どぼどぼ入れてもなかなか減りません(笑)

塩だと思うと高いのですが、他の調味料や材料と比べてみるとそれほど高く感じないものです。

全体食の王様?:玄米

前述の卵もそうですが、「全体食」つまり、皮から頭からすべてをいただきなさい、という理論・ポリシーがつらぬかれています。その「全体食」の中でも特に強く勧められているのが「玄米」です。

最初は、レトルト・チンするごはんの玄米でいいかと思っていたのですが、読み進めていくうちにこの記述に当たりました。

「玄米は、炊く寸前まで生きていたために、とりたての野菜や魚のように新鮮なのである」

「正食と人体―一倉定の体験的健康学」より引用

これに対して白米は精製したときに死ぬのだそうです。
チンする玄米は理論的に意味があまりないようなので、自力で炊くことにしました。

鍋でもおいしく炊けるようなのですが、最小限の手間とコストを考えて炊飯器を買うことにしました。圧力釜だと速く炊けるらしいのでこれを条件にして、念のため「玄米モード」の存在を確認します。「玄米を炊く(だけ)」という用途に10万円前後の高級なものは不要な気がしてきたのと、ネットで探しやすくすぐ届くものという条件で、これを買いました。

各製品の比較をしたときに、玄米を炊ける時間がものすごく調べにくかったので、深く追及するのをあきらめたのですが、買ったあと説明書を見て納得しました。つまり、機能が豊富すぎて設定の種類が順列組み合わせで大量にあり、炊きあがりの時間を単純に比較対象できないのです。

玄米自体はまったくこだわらず、近所のスーパーで一番安いものを買ってきました。お米自体もいろいろとあるのだろうと思いますが、「全体食なんだからいっか」と思って済ませています。

ただし、3食玄米で「玄米バカになるな」ともさとされており、1日に1食はパンやうどん、白米を取りなさい、とも指摘されています。「バランスをとりなさい」という理論がつらぬかれていて、ここは経営コンサルタントぽいと思うのです。

ゴマ塩を自作

玄米とともに絶賛推奨されているのが「ゴマ塩」です。

市販のゴマ塩は、塩の出自がよくわからず意味がなくなりそうだったので、あきらめて自作しました。

一倉定先生のレシピは、出す相手によって複数ありました。

  • ゴマ:8/塩:2
  • ゴマ:9/塩:1

などです。

ネットで検索してみるとこだわりのゴマ塩作りをしている方々が多数いらっしゃいました。
たとえば、こちらの記事では、

  • ゴマ:8/塩:2
  • ゴマ:7/塩:3(スポーツ用)

というレシピでした。

私はこれほどこだわりを持てなかったため、いろいろ省略してこんな感じで作りました:

  1. 「洗いごま」を近所で買ってきて、フライパンに弱火で適当に炒ったあと、
  2. 「海の精」をどかどか加えて混ぜ、
  3. 自然に冷ませる

いいかげんにフランクに作りました。ゴマも本当は国産でなければならないのでしょうが、安かったのでおそらく国産ではないでしょう。

この方法だと、塩が多少ダマになってしまうのですが、もともと塩を多量にとるのが目的なので気にしていません。玄米にわさわさっとかけておいしくいただいています。

ただし、塩が多すぎると「ケホケホっ 」 となるので入れすぎないように注意してください。

たくあん

たくあんは、いまのところまだ入手できていません。

というのも、「塩分過多のたくあん」が探せないのです。減塩・塩分控えめの世の中なのでしかたがありません。減塩、塩抜き、しょっぱすぎるときの対応など大量の情報で埋もれそうになっているときに1つだけそれらしきものが見つかりました。

「東急ストアのプライベートブランド「Tokyu Select」の「ぬか漬け沢庵」」というものがあるらしいです。2005年の回答で、ネット上では同一製品が見つからないので望み薄ではありますが、PBなら価格も安価なので探してみる価値がありそうです。

もう1つの方法は自作ですが、たくあんをゴマ塩のように自作するのはかなりハードルが高いです。たくあんの作り方はこんな感じで、

多大な労力と時間、スペースが必要です。

いい感じのたくあんを入手できたら、記事を更新します。

砂糖

玄米論にも出てきたとおり、とにかく「精製」「純粋物質」はダメということで、お砂糖も精製された白いお砂糖(蔗糖)がNG扱いになっています。ヘロインと似ているとまで言われます(化学式からみると似ているそうです。)

三温糖も普通に売っているものは危険とあったのですが、もともと買って使っていたものは「きび砂糖」というもので、パッケージに書いてある作り方をみた感じでは一倉定先生の厳しい選別を通り抜けそうな雰囲気でした。

これもネットだと高めの価格になるのですが、いろいろなスーパーで比較的手ごろなお値段で売っています。お砂糖はそれほど使わないので、あまりこだわらずに使っています。

植物性カルシウムの宝庫 :「スギナ」

「正食と人体」では、植物性カルシウムの宝庫として「スギナ」が絶賛されています。

昔はたしかに無料で大量に手に入り、子供のころは季節になると近所のあぜ道からツクシをとってきて卵とじにして食べていた記憶はあります。

しかし、現代の都心に住んでいると、ほとんど見ることもできないため、こちらも試していません。

お茶になったりはするようで、乾燥のものは手に入りそうです。(Amazonでスギナを検索

「基本食」はコレだ!

普段たべる正食、つまり「基本食」として紹介されている献立は、この五品です:

  1. 玄米
  2. ゴマ塩
  3. 味噌汁(八丁味噌の超濃いもの推奨)
  4. たくあん
  5. 三年番茶

この他、根菜類、雑穀、海藻、小豆(あずき)なども推奨です。

避けるもの・減らすもの

当然ながら、避けるものがたくさんあります。何度も繰り返し書かれているものを中心に追ってみると:

  • 果物
  • 生野菜
  • 甘いもの
  • 水分
  • 魚(例外的に、カタクチイワシの全体食は推奨)
  • 緑黄色野菜(油で揚げるなど十分火を通すことを推奨)
  • 緑茶
  • ジャガイモ
  • 大豆
  • 牛乳
  • コーヒー

このラインナップを見ただけでも、本当にロックであることがわかります。

実体験した効果効用 ※個人の感想です。

一週間ほど、前述のようなことをやってみて体験した効果を、体験的感想として書きます。

おなかがすかなくなる

食事の量は今までとあまり変わらないかむしろ少ないのに、満腹感が強くて、食事後も継続しました。食後も口の中に塩感?が残るぐらい塩辛いためでしょうか。

よって、食後のお菓子やお茶など、間食が激減しました。

水分を控えろ、と繰り返し書かれているので、お茶や水も飲まなくて済むなら飲みません。

すると、当然のごとく、するするとやせました。体重をはかっていませんが、見てすぐわかるほどお腹周りがすっきりしました。私はもともと食べすぎで太めの体形が維持されていたので、食べるのを控えるとすぐにやせていきます。

寝覚めがよくなる

「正食と人体」の中で繰り返し指摘されていますが、本当に寝覚めがよくなりました。

その前日まで、目覚ましが鳴って起きても起きられず、二度寝の習慣が続いていたのですが、塩分過多にした翌日から、バチっと目が覚めるようになりました。

テンションが上がる

要するに、元気になるわけです。
生活全体が意味なく元気に、少しだけハイテンションになりました。

これも「正食と人体」の中で繰り返し書かれていたので、本当なんだなと実感できました。

お通じがよくなる

食事中の方には申し訳ないのですが、う〇ちの回数が増えました。

そして、ガスがかなり出ます。お腹がグルグルグルグル鳴ることがよくあり、腸が活発に活動しているようです。以前よりもかなり多めにガスが出ますが、なぜかにおいがほとんどありません。

そして、う〇ちが水に浮くようになりました。(失礼)
「正食と人体」の中でも、

玄米党の人の便は「水」に浮く

「正食と人体―一倉定の体験的健康学」より引用

と書かれているのですが、トイレでよくよくみてみると、以前は沈んでいたものが、浮くようになっていました。「だからなんなんだ」という感じではありますが、「正食と人体」に予言されている通りになったのです。

「正食と人体」の理論を少しだけまとめ

理論的な裏付けをまったく書かないと、あまりにも怪しく見えますので、理論の部分を少しだけまとめます。詳しくは本を入手して読まれることをお勧めします。

理論のルーツ

「正食と人体」の中で、理論的ルーツとしてあげられているのは、

  • 「科学的食養長寿論」 石塚左玄
  • 「無双原理・易」桜沢如一

の2つで、この他に

  • 今村基雄先生の断食道場
  • 東洋医学の鍼灸などいろいろ
  • 民間療法いろいろ

が紹介されています。

ギックリ腰の治療をしたことがあるなら、西洋医学の医者は痛み止めと固定以外に特に何もできず、東洋医学で一発で治る、という体験をしている方は多いと思います。

民間療法の紹介では、木綿豆腐で脳溢血を治す、という強烈なものまで出てきます。

いろいろ検索してみると、「桜沢如一」は、一時期流行した「マクロビ(マクロビオティック)」の元祖・提唱者だそうです。

陰陽の理論

日本人になじみのある「陰性」「陽性」を対比する論理が「正食と人体」の中で一本つらぬかれています。陰陽で、人間の性質を分析し、食べ物の性質を分析し、分類します。

対比構造として出てくるのは、次のようなものです:

  • 陰性 ←→ 陽性
  • カリウム ←→ ナトリウム
  • 酸性 ←→ アルカリ性
  • カロリー・有機質 ←→ 無機質
  • 穀物主体 ←→ 肉主体

どちらに寄るのでもなく、バランスをとれ、というのが理論の骨子です。

現代日本人は、もともと陰性なのに陰性を強化する食べ物ばかり

伝統的に肉食主体である西洋人は陽性傾向、日本人は陰性傾向とされています。

陽性の人が陰性のものをとってバランスをとるのが西洋医学、現代の栄養学であり、それをそのまま輸入して日本人がやってしまったために、強陰性になってしまってあらゆる不具合が起きている、というのが「正食と人体」で繰り返し主張される理論です。

よって、日本人は、陰性の食べ物を控えて陽性を強くする食事をしバランスをとりなさい、という理由から、具体的な食品として、自然塩、玄米やみそ汁、たくあん、根菜類などが導き出されます。

「身土不二」の理論

「身土不二」とは、その土地のものを、その土地で育てて、その土地で食べなさい、という理論で、仏教をルーツとする言葉です。

まとめ

経営コンサルタントとして有名な一倉定先生が書かれた、ロックな食事の本「正食と人体」を紹介しました。

まずは塩だけとか、個人的な好みや家族の状況に応じて少しずつ導入してみることをオススメします。

お役に立てば幸いです。

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