メンバーに最高の仕事をしてもらうために、プロジェクト・マネージャーがすべきこと2つ

マネジメント

Webサービスの開発やWebサイトの制作の現場を仕切る現場監督のような役割を「プロジェクトマネージャー」と呼びます。「プロジェクトマネージャー」の仕事を要約するなら、プロジェクトのメンバーに最高の仕事をしてもらうことです。

プロジェクト・メンバーに最高の仕事をしてもらうためには、メンバーを理解する必要があります。

「プロジェクト・マネージャー」がメンバーを理解するために必要なことを2つに絞り込んでお伝えします。

【前提】メンバーの役割は、専門家、スペシャリスト、職人

制作・開発の現場に集まるのは、Webデザイナーやコーダー、フロントエンドエンジニア、バックエンド・サーバサイドエンジニアなどのプログラマーが中心です。

各人がそれぞれの専門スキルを役立てるために、ひとつのチームに集まります。この専門家たちのことを理解するのに一番シンプルなアプローチを考えます。

1)同じことをやってみる(同じ立場に立つ)

スペシャリストを理解するためには、その仕事を体験してみるのが一番シンプルなアプローチと言えます。

経験すれば理解できます。もちろん、各専門職のすべてを体験することはできませんし、する必要もありません。ただ、初歩的な部分を経験することにより、何が楽しくて何が苦しいのか、何がスムーズにできて何ができないのか、その職種に特有のものであればあるほど、経験するだけで理解することができます。

言い換えると、ヒトに頼む前に自分で体験しておく、ということです。

職人からマネージャーへキャリアチェンジ

とはいえ、自分のスキルセットと異なることを実際にやってみるのはたいへんですし時間もかかります。だから、「プロジェクトマネージャー」あるいは「Webディレクター」という職種は、元デザイナー、元プログラマーなど、スペシャリスト経験があるヒトが多いのです。

制作会社などの求人をみていても、各専門職はやる気のある初心者も歓迎となっていることがありますが、ディレクターは現場経験者のみとしていることが非常に多いのです。

変化するテクノロジーについていく

そして、いったんプロジェクト・マネージャーの立場になったとしても、5年10年やっていく間にそれぞれの専門職が変化していきます。

最近の例で行けば、JavaScriptが大きく変化して、フロントエンドエンジニアとコーダーとマークアップエンジニアの区別がわからなくなってきたり、CSSにSassというトレンドが来ていたり、サーバサイドではクラウドがおそろしい伸びを見せつつ激しく変化して「サーバレス」など、エンジニアの生死を問うような名前さえ登場しています。

つまり、テクノロジーやトレンドを追い続けないと、落ちこぼれてしまいます。ただし、前述の通り、すべてを把握する必要はありません。実際にやるときには専門家にお願いするのですから、話しができるレベル、仕事をお願いできるレベル、見積もりできるレベルぐらいで十分なわけです。

ソフトウェア技術の知識は、積み上げが効く

そして、この学習は積み上げが効きます。

ソフトウェアの世界は、従前のテクノロジーと似たものしか出てこない、という特徴があります。あまりにも革新的な技術は誰も使えなくて、すたれていってしまうからです。

新しいものは必ず前にあった何かと似ていますから、あぁこれとこれを組み合わせてココ変えたのね、などと分解できれば、新技術を理解するスピードは年を追うごとにどんどん速くなっていきます。

そのテクノロジーの本質、寿命、重要度などがなんとなくわかるようになれば、どれぐらい理解してどれぐらいは理解しなくてもよいか、うまく判断できるようになり、ますます理解スピードが上がります。

学習サービスや有料セミナーで時間短縮

たいてい無料でできるので自分でやってみることも大切ですが、いまはネット上での学習サービスが充実してきましたし、初心者向けのハンズオンセミナーなども活用すると、おカネをかけてさらにスピードアップすることができます。

2)メンタル・心を知って、一人ひとりを理解する

メンバーのスキルを理解すると、それぞれがどれぐらいのスピードでどれぐらいの量をこなせるかどうかも、理解できるようになります。

しかし、スペシャリストも人間で、そのパフォーマンスはメンタル面に大きく影響されます。特に、感性を使うデザインや企画アイデアなどの創造性がとわれる部分には、メンタル・心のケアが大事になってきます。

モチベーションが上がる理由はヒトぞれぞれ

一言でいうと、モチベーションが高まればよい、ということになるのですが、モチベーションが上がる理由は人それぞれで職種によって一定というわけでもありません。これを見抜くのは「人間学」そのものです。

仕事を通して、性格・好き嫌い・喜怒哀楽・すべてを理解したいと願う

とはいえ、メンバーとの関係性は仕事からスタートするべきです。そのスキルと実力を把握するところから始まり、性格、嗜好性まですべて理解したいと願ってください。

たとえば、手がたいのか、楽天的なのか。「これ、どれぐらいかかりそうですか」「○日でできます」という答えに対して、どの程度余裕を見るのか。ギリギリになるヒトなのか、1日前にあがってくるヒトなのかで、現場の仕切り方が変わってきます。

あるいは、悲観的なのか、楽観的なのか。トラブルの連絡があったときにそれが全体からみたらどれぐらい深刻なのか、それともそうでもないのかで、そのあとの動き方が変わります。

何を喜び、何を悲しむのか。本人の喜びとなることは、言わなくてもどんどん進みます。本人が嫌なことはなかなか進まないので、ときどき気にかけたり、励ましたりすると速く進むかもしれません。

ヒトを見抜く目を磨いて、メンタルに起因する問題に対処解決する智慧を積み上げることが大事です。

まとめ

「プロジェクト・マネージャー」の仕事の質を決める、メンバーの理解について、2点に絞り込んで紹介しました。

お役に立てば幸いです。

コメント